INOJIN

 INOJINは、工芸の工房と教室、作品展示のためのギャラリー、ゆっくりと喫茶を愉しめるカフェを備えた100坪の広さを持つ創作と発信、交遊のスペースです。

 この建物の前身は旧「井甚織物」の工場です。「井甚織物」は夫の曽祖父である井上甚太郎が1901年(明治34年)に創業した機屋で、主に帯を織っていました。盛時には100人を超える従業員が居たそうです。

 昭和に建てられたノコギリ屋根工場としては、桐生で一番新しい建築だそうですが、それでも50年の年月を経た木造モルタル造りの内部は校舎を思わせる空間となっています。

 昔の帯の図案がたくさん残されています。和装が装いの主流でなくなってきた現在、こうした図案を見掛けることも珍しくなりました。当時の自動織機も全て処分されてしまいました。

 手でモノを作ることは、人に充足感を与えるということを私は経験してきました。今後、パソコンなどの文明の利器がますます進化していったとしても、人はモノ作りをやめることはないでしょう。
 ですから、この広い空間を一部の人達だけでなく、多くの人達に使ってもらい、創作の時間を愉しんで欲しいという思いから私はINOJINを開設しました。


 
長年、工芸に従事してきて、特に手織・染色・陶芸に関しては指導もしてきましたので、これを活かして、このノコギリ屋根工場に新しい世界を構築できたらと願っています。

 

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陶芸と染織作品

昭和の帯の図案

改装前の工場

井上弘子